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目秦寛史 (メハタヒロシ) / Mehata Sentimental Legend

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English Version is here 

about

日本人の歴史と思想、特有の文化風習を無意識下で形成してきた「見えざる雰囲気」を察する感覚/ヒトの記憶が作り出す「印象」の無限の連鎖を象徴的に表す「Noum/能夢」というコンセプトを中心とした作品群を制作している。日本及び東アジアにおける伝統的な色彩と形状を音楽的な即興感覚によって再構築する作風で知られる。

2011年、ソロ名義Mehata Sentimental Legendとして、

音楽アルバムNoum Zeccyou (能夢絶頂)をドイツのMind Plug Recordsからリリース。

​その後さまざまな国のアーティスト、詩人、音楽家などとコラボレーションを行う。

2013年 スペインのアートギャラリーTEXUにて「Mehata Hiroshi- Noum Zeccyou」でアーティストとして初個展。

その後スペインを中心に近年はポルトガル、インドネシア、イタリア、オーストラリア、チュニジアなどへも進出。

これまでの主な個展「Mehata Hiroshi meets Abantal Restrante」(Sevilla, Spain 2014, 13-14日西交流400周年ロゴ認定)、

「NOUM AMATARA-能夢阿麼怛羅」(El Viajero Alado, Jerez, Spain 2016)。

その他「Project CAM - Concorso Arte Milano2016」、「la 3ème Session des Journées Méditerranéennes des Arts Visuels à Hammamet」(2016)、「亀山トリエンナーレ2017」、「Makassar Biennale 2019」(2019)など。
2022年1月「YICCA Prize 21/22」国際コンペティションの18 finalistに選出、イタリア・ミラノにて展示。
​2023年6月、インドネシア・ジョグジャカルタにて個展「The Color Cleanser」
開催。

10月、イタリア・フィレンツェのFlorence Biennale 2023に出展予定。

音楽活動ではソロツアー「Noum El Final de mundo」(Cadiz,Spain,2015)、スペイン国営ラジオRadio3の音楽番組「Atmosfera」へ出演。

2019年、Asian Improv aRts Midwest主催による「ChicagObihiro交流展 思考回路」の一環にてアメリカ・シカゴで現地ミュージシャンとレコーディング/パフォーマンス。
​2022
年11月、そのセッションを収録したソロアルバム「ChicagObihiro」(米Asian Improv Midwestレーベル)をリリース。及びシカゴでの公演を行った。

また、2012-21までGAIAMAMOOのメンバーとして“Mixology Festival (NYC,US 2018)”, ”End Tymes 7(NYC, US, 2017)”"XFest(Boston, US, 2018)","Festes Majors Alternatives de Vallcarca(Barcelona, Spain, 2017)"などのフェスティヴァルに出演、及びツアー活動を行った
解散後はソロ活動を中心としている。

by Luciano Tellaroli (アート評論家, イタリア) 

CAM 2016 より引用

「目秦寛史はミュージシャンだ、未来派のルイジ・ルッソーロにその起源を見出すことのできるノイズ実験音楽に属する音楽家だ。そしてその音楽はそののち20世紀の大きな芸術のムーヴメント、特にフルクサスに通じる工程を開いた。ウォルター・デ・マリア、ジョン・ケージ、ラ・モンテ・ヤング、オノ・ヨーコ、小杉武久などのアーティストが様々な芸術分野を交配して物理的な意味だけでなく国境を超えたのだ。

目秦は芸術コラボレーションを通じて(スペイン、アメリカ、オーストリア、イタリアなどでの)、こうした考えを革新し、彼のビジュアルアートは彼の音楽的インスピレーションを、それを反映するような形に置き換える。

「能夢」の着想と関係の深い感覚的衝動をフォルムに昇華して、音楽的感覚を視覚的に捉えること。これが目秦の作品に浸透するコンセプトだ。

「能夢」とは、アーティスト自身が定義するように我々の記憶の中の目に見えない騒音・ノイズ、記憶の息遣い、集合的なまた個人的な無意識の中で濃縮され重層化される「無数の雰囲気」だ。

ここで紹介される作品「能夢の影」は、音楽的・イコン的な曲線の中で日本古来の味わいがより濃いものとなる(日本古来の味わいとは、墨の黒と赤で描かれた壁画で装飾された6世紀の竹原古墳から、北斎、歌麿、広重の偉大な芸術作品で幕を閉じる江戸時代の浮世絵までに亘り、そして戦後、極東における最初の前衛運動である「具体」で再度花開く)、しかし、目秦の作品は、Klineのジェスチャーと、20世紀を走り抜け、目秦の作品の共感覚的な貫通を広げるヴァーヴァルヴィジュアル実験の肥沃さも、承知している。

目秦寛史の書道―音楽的動きの反復不可能性は、「リチュラテール」におけるラカンの要約を思わせる。「手の特異性は普遍を無にする」。そしてアーティストを特徴づける様式の一貫性の中でも、それぞれの作品の記号的分離の中でも、その反復不可能性は、フォルムの見事な洗練さに反映される。

展示される「能夢の影」シリーズには二つの分類がある。最初のものは、黒い筆が伝える行動の素早さから「ジェスチャーの絵画」というカテゴリーに入れたいと思う。そして二つ目のカテゴリーの青と白の形の間では、水の記憶に結びつく静謐で調和的な振動の中に人は沈んでいくのだ。

イコン的なのは、彼の作品の日本的アイデンティティを強調しているようにみえる扇子の刻印である。」

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